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 このホームページは造血幹細胞移植の啓発と臨床試験への参加協力依頼を目的としたものです。
 一般の方には馴染みが薄いであろう造血細胞移植に対する深い知識や、正しい理解が得られる事を願っています。
 なお、このホームページは厚生労働省がん研究補助金からの援助で立ち上げ、現在は独自に運営しています。
責任者 武元 良整
最終更新日2009/08/22
EBMナウ
EBM (Evidence based medicine::単なる、少数例の経験から得た知識ではない根拠に基づく医療行為。
今週のEBM,ナウ(323)

-Treatment intensity in Hodgkin’s lymphoma-
(早期ホジキン病への治療強度)

目 的:ホジキン病治療の適正な治療強度の検討。

対 象:予後良好とされる病期ⅠからⅡのホジキン病1370例。5年間の追跡。

方 法:第1群はABVD4コース+30Gy照射。
     第2群は同じく4コース+20Gy照射。
     第3群は同2コース+30Gy照射。
     第4群は同2コース+20Gy照射。
Primary endpointは全生存率(OS)、完全寛解率(CR)、無病生存医率(DFS)、治療失敗がないこと。
Secondary endpointsは治療関連毒性。

結果:Primary endpointは4群間で有意差なし。
    治療関連毒性は1群で有意に多かった(4群との比較)。
    表には1+2群596名と3+4群594名との比較を示す。
    8年OSは第1群から4群までそれぞれ、94.4%、94.7%、93.6%そして95.1%。

治療方法比較 4vs2コース(症例数)

ABVD4コース(596)

ABVD2コース(594)

脱毛

28.1%

15.2%

血液毒性

24%

15%

感染症

5,1%

1.7%

治療関連死亡例

6例

1例

急性毒性(gradeⅢorⅣ)

51.7%

33.2%

5年全生存率

97.1%

96.6%

8年全生存率

94.6%

94.4%

2次がんを7.5年間の観察期間中に4.6%認めた。
各群間では差を認めない。

考察:2コースの化学療法と20Gyの照射(第4群)の8年OSは95.1%と良好。
    したがって、一部分の症例では明らかにover treatmentである。


コメント:貴重な報告。

文献1.Engert A et al. Reduced treatment intensity in patients with early-stage Hodgkin’s lymphoma. N Engl J Med 2010;363:640-52.
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