EBMナウ
EBM (Evidence based medicine::単なる、少数例の経験から得た知識ではない根拠に基づく医療行為。
今週のEBM,ナウ(109)

CMV monitoring in blood cells and plasma
(移植後、全血および血漿を用いたサイトメガロウイルス監視法)

 造血細胞移植後のCMV(サイトメガロウイルス)感染症対策は、高感度、早期発見の一言に尽きます。そして、機を逃さず治療することが推奨されています-pre-emptive therapy。29名の移植後CMV感染症で435検体を連続的に採取しました。すべての方法で陽性となったのは、53.1%です。今回の報告によると以下の4種類の方法で陽性度を比較したところ、①CMV PCRを血液細胞で、②pp65-antigenemia,③CMV PCRを血漿で自動化によるDNA抽出、④CMV PCRを血漿で手技によるDNA抽出の順で感度がよいことがわかりました(図 参照)。



コメント:全血での測定がすぐれているという結論でもあるようです。

文献:Muller L et al. CMV monitoring using blood cells and plasma: a comparison of apples with oranges? Bone Marrow Transplant 2007.advanced online.