EBMナウ
EBM (Evidence based medicine::単なる、少数例の経験から得た知識ではない根拠に基づく医療行為。
今週のEBM,ナウ(177)

Risk factors for acute graft-versus-host disease grades Ⅱ-Ⅳ
(非血縁ミニ移植におけるGVHD危険因子)

 Swedenからの報告。 単一施設で9年間に施行した非血縁者間ミニ移植111例のGVHD危険因子の解析。 フルダラビンを基本にした前処置で移植し、輸注した細胞種類は末梢血が80名そして骨髄液が31名。 急性GVHD(Ⅱ-Ⅳ)累積頻度は27%、単変量解析では10個の危険因子があったが、多変量では以下の3項目が危険因子と判明。 
 ①CD34細胞数が多い
 ②ATG使用量が少ない
 ③経産婦女性ドナ-から男性患者への移植



コメント:この成績は従来の骨髄破壊的前処置による移植と同様の結果。

文献:Remberger M et al.  Risk factors for acute graft-versus-host disease grades Ⅱ-Ⅳ after reduced intensity conditioning allogeneic stem cell transplantation with unrelated donors---a single centre study. Bone Marrow Transplant 2008;41: 399-405.