EBMナウ
EBM (Evidence based medicine::単なる、少数例の経験から得た知識ではない根拠に基づく医療行為。
今週のEBM,ナウ(182)

The status of ATG therapy in Japan
(ATG治療の現状)

 全国アンケ-ト調査です。
 再生不良性貧血症例448例の解析。
 ATG投与後6ヵ月での有効率は54%。
 有効性に影響を及ぼすと思われる11項目を統計処理すると関連の強い因子は
  ①診断から治療までの期間が短い。
  ②治療履歴のないこと
  ③シクロスポリン使用でした。
なお、治療開始期間で3群に分けると下図に示すような結果となりました。



コメント:再生不良性貧血は難病指定であったが、治療戦略が明らかにされATGの有効性が期待出来る。

文献:Hattori M et al. The status of antithymocyte globulin therapy for adults patients in Japan: retrospective analysis of a nationwide survey. Int J Hematol 2008; 87: 48-55.