今月のEBM,ナウ(26)
ASH REPORT 2005
慢性GVHDの危険因子(Abstract#139)
1993年から2004年までの5660例の骨髄移植推進財団からの統計報告。慢性GVHDの危険因子として1.年齢 2.悪性腫瘍 3.HLA 1座不一致 4.急性GVHD 5.血小板未回復(5万以下)が判明しました。とくに、患者年齢が20歳以上と未満では統計学的に有意差が認められました。100日以上生存した3974例の慢性GVHD頻度は43.2%(day
500)、44.9%(day 2000)。Extensive GVHD頻度は28.8%(day 2000)。
図のように、血液悪性疾患ではGVHDの有無で再発率が左右される傾向も見られます。
結論:今回、明らかになったのは慢性GVHDの危険因子。次に血液悪性疾患ではlimited GVHDが生存率をよくしていること。慢性GVHDの出現には20歳以上と未満とで有意差があることでした。 |