EBMナウ
EBM (Evidence based medicine::単なる、少数例の経験から得た知識ではない根拠に基づく医療行為。
今週のEBM,ナウ(314)

-FMT conditioning for haploidentical transplantation-
(HLA半合致移植)

従来の骨髄破壊的前処置によるHLA半合致移植は拒絶と急性GVHD頻度

そして移植関連死亡率が高い事が問題点である。

目 的:第Ⅱ相試験。HLA半合致移植の安全性を検討した。

対象・方法:進行期造血器悪性疾患28例にnon-TBI (fludarabine,thiotepa, melphalan )、ATGで前処置し、その後にT細胞除去した末梢血幹細胞を5×10CD34個以上輸注した。 GVHD予防はT細胞除去のみ。

結 果:AML/MDSの22例中17例が非寛解期移植。 12例は予後不良の染色体異常を示す。 生着不全は22例(78%)再移植後に6例中5例が生着。 1年非再発死亡率は40%、1年再発率は40%。 移植時骨髄の芽球15%未満と15%以上で生存率を比較すると有意に芽球15%未満の生存率が良い。

28例
年齢中央値(range) 36歳(6~54)
ドナー(子、親、兄弟) (6、9、13)
移植後観察期間中央値 40ヶ月
輸注細胞数(×10CD34) 10.2
急性GVHD 67.8%
1年無病生存率 20%
生存例 6名

考察:非寛解期移植でも骨髄中の芽球15%未満であれば42%が長期生存。 生着不全例はdonor specific anti-HLA 抗体陽性例が多い。

コメント:HLA半合致移植によりこれまでよりも移植可能例が増加する。

文献1.Ciurea SO et al. Reduced-intensity conditioning using fludarabine, melphalan and thiotepa for adult patients undergoing haploidentical SCT. Bone Marrow Transplant 2010;45:429-436.