EBMナウ
EBM (Evidence based medicine::単なる、少数例の経験から得た知識ではない根拠に基づく医療行為。
今月のEBM,ナウ(34)

移植の安全性を予測する
日本造血細胞移植学会抄録集から


国立がんセンタ-中央病院から報告された同種造血細胞移植(HCT)前のComorbidity index (HCT-CI)は移植前全身状態の指標と考えられている(文献1)。2000年から2004年までのHCT症例315例のHCT-CIのスコア別(3群)に生存曲線を求めたところ、低スコア群において有意差をもって生存率が良好であった。
 したがって、HCT-CIは移植前からの安全性予測や予後の推定に有用である(文献2)。



文献 1.Sorror ML et al.  Hematopoietic cell transplanatation (HCT)-specific comorbidity index;a new tool for risk assessment before allogeneic HCT.  Blood 2005; 106:2912-2919.
    2.加藤るり 他:造血幹細胞移植(HCT)前のComorbidity index(HCT-CI)は同種移植の予後を予測する。2006年2月24日、ワ−クショップ11-6、第28回日本造血細胞移植学会抄録集。160ペ-ジ(東京国際フォ−ラム)