EBMナウ
EBM (Evidence based medicine::単なる、少数例の経験から得た知識ではない根拠に基づく医療行為。
今月のEBM,ナウ(37)

Ph陽性急性リンパ性白血病生存率72%!!!
日本造血細胞移植学会ポスタ−報告を聞いて


 都立駒込病院にて16年間に移植されたPh陽性急性リンパ性白血病のデ−タを解析。対象は39例。結果:全症例の3年生存率は39%。寛解期と非寛解期の移植による生存率は57%と16.6%。診断から7ヵ月以内の移植例の生存率は72%、7ヵ月以後の移植では約20%の生存率であった。生存率を低下させる因子は診断から移植までが7ヵ月以上、初診時白血球3万以上、そして非寛解期の移植であった。

結論:移植を診断から7ヵ月以内の寛解期に行う事。

 追加コメント:72%という生存率は抄録では触れられておらず、発表時点の解析結果である。この高い生存率の報告は画期的である。移植のコツを演者に質問したところ、この疾患は予後不良のため、診断時から移植準備を始め、早期に移植していることだと言う。

文献1.小林 武他 当科におけるPh陽性ALLに対する造血幹細胞移植の臨床成績。2006年2月25日、poster session(PS15-3)第28回日本造血細胞移植学会抄録集。225ペ-ジ(東京国際フォ−ラム)および当日の発表内容の聞き取り。